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2017年06月24日

闘病中の彼女に想いを伝える石文

『ガンと闘っている30代の女性に贈りたいのですが。』

と、minneさんから石文の注文を受けました。


『彼女は乳がんで肺と骨と脳に転移してますが、通院で仕事もしてます。

とても頑張ってて笑顔なんです。
笑うとボロボロの歯が見えます。
もちろん歯医者にも通ってて最善の状態です。』


いつも笑顔で、辛いところを見せないお友達に、何かしてあげたい、、、

そう思って、『いっぱい泣いて、いっぱい笑おう!』という
メッセージを彫ってほしいと書かれていました。

このお客様は、前回も私のサザエグラスをお求めくださったのですが、
そのグラスも、彼女に贈るためだったそうです。
とても気に入ってくださったそうです。


でも、ご希望のメッセージでは、お友達は辛いかもと思いました。

すでにいっぱい泣かれていると思ったのです。
それに、脳にまで転移しているとなったら、多分覚悟が
決まっているはずです。

傍で見ていて何かできないだろうかと心を痛めていらっしゃるお客様の
想いを伝える言葉、、、


『いつも想っているよ』

そう彫ったらどうでしょうか?とご提案しました。

お客様は『負けるな!』というメッセージも考えていらっしゃったようですが、
私の提案を気に入ってくださいました。




ガンという病気が、あたり前のように治る日はいつ来るのでしょうか?

娘を残してガンで亡くなった妹を思い出すようで、
主人は昨日のニュースを見るのが辛そうでした。

奥様を亡くされたばかりなのに、記者会見を開かなくてはいけないという
ご主人が可哀そうでなりませんでした。

その記者会見が必要であるという世間が存在することに、
残念な思いと怒りを覚えました。

石文を贈られた方も、きっと苦しい想いで昨日のニュースを見ていたでしょう。
どうかどうか、痛みや辛さでこれ以上苦しむことなく、
恋人と穏やかな毎日をすごせるようにと、祈りながらお送りしました。

そして、ご依頼くださったお客さまも、思いつめることなく
毎日を楽しんでもらえたらいいなと思いました。





  


Posted by FARO at 22:54Comments(2)FAROのガラス作品

2015年02月13日

受験のお守りに石文

バレンタインデー用に、ポロポロと石文の注文がありました。

毎日ネットから注文が入ると、ありがとうございますのメッセージから始まって
画像をお送りしたり、すり合わせしたり、ご希望のメッセージを彫ったり、
これでどうですか?と何度もやり取りして、やっと発送です。

レターパックプラスや、定型外になると郵便局まで持っていかなくてはなりません。

んで、発送しましたのメッセージ、取引完了後には評価とメッセージ、、、

ネット販売は、お会いできない分、失礼が無いように気を使います、、、

それでも、ここで開店休業中でいるよりは、作品が動いて、新たに
作ることができるのですから、それはそれでいいんですよね?
間違ってないですよね???

今日も5つの荷物を送りましたが、、、
その中のひとつもやはり、石文でした。

バレンタインではなく、受験を控えた姪御さんへ、、、




『大丈夫、自分を信じて』

すごく心にきますね。この言葉。

私も高校受験の日のこと思い出しました。

地元では、お嬢様学校と言われた県立女子高を受験したくなった私。
もう一つ下のランクの高校を受けるようにと、先生には言われていました。

だけど、『お前の内申点じゃ、ここの学校だな。』って
勝手に私の進路を決められてたまるか!って反抗したくなって。

3者面談で先生に『合格の確率はゼロですよ。』と言われましたが
『この子が決めたことですから、それで良いです。』
と母は言い、帰りの車の中で、

『あんたが決めたんだから、落ちてもあんたの責任だでね。
ママは知らないから、、、』

って言ったのでした。

塾にも行ってなかったし、勉強のやり方もわからなかったけど
必死に勉強して受験に臨みました。

送ってくれた母の車の中は、クールファイブのテープがエンドレスで
かかるので、私の頭の中は、東京砂漠でしたが、、、

午前中の試験が終わったのですが、とにかく難しくて
(やっぱだめか、、、)って、一人で凹みながら体育館で
母が持たせてくれたお弁当箱を開けると、、、

そこには、ご飯の上に海苔で書かれた

『ガンバレ』

どうでもいいって思われてると思ってた。
だからすごくグッときました。

午後は面接でした。
もう駄目なら当たって砕けろだ!って、積極的に発言し、
やりきって高校を後にしました。

見事合格しましたよ。

だから、言葉の力を信じています。




ラッピングのシールに、Good Luckを選びました。




近所の宇久須神社の椿寒桜は、ほぼ8割咲いてます。




弾けるように咲く花なんですよ。
ピンクでかわいいです。




お客様にも、サクラサクの連絡があるといいですね~




  


2015年01月29日

「だいじょうぶ」を贈る石文



最近、石文の注文が多いです。

主人も、バイト先の方が、うちのブログかFacebookを
見ているらしく、

「ハートのガラス、欲しいって言われた、、、
好きな言葉を彫ってくれるのか?って。」


と、不思議そうに帰って来ました。

ハートのガラスの何が良いのかと、、、笑

そろそろ、バレンタインのだからじゃない?

って言ったら、「ああ、それでか!」
と、合点がいったらしく、スッキリしてました。(笑)

ということで、よく作るようになったせいか、
さらにハートの形が綺麗にできるようになってきました!(≧∇≦)

自画自賛、、、(笑)

さて、そんな石文を欲しいと友達から注文。

バレンタインのプレゼントではなく、この春、
未知の世界へ踏み出すお子さんたちへのエールとして。

彼女のお子さんたち、とっても感受性が高い子達で、
頑張りすぎて疲れて頑張れなくなっちゃうタイプ。
その度、子供達の不調や愚痴を、彼女が一身に受け止めて
支えてきました。

好不調を繰り返しながらも、ついに上の子はこの春就職。
下の子は、高校へ。

そんな彼らに、「だいじょうぶ」を贈りたい、、、と。



グリーンが好きな上のお子さんのために、グリーンで
作ってもらいたいということだったので、特別に
作りました。

裏には、更に彼女からのメッセージを彫りました。

それとは別に、もうひとつピンクの石文を、
退職する同僚に、「からだ大切に」と彫って欲しいと言われ、
合計3個、昨日発送しました。

私としては、本当は一番頑張ってる彼女に、
だいじょうぶって言葉、贈りたいな〜って思ってます。


  


Posted by FARO at 08:22Comments(2)FAROのガラス作品

2015年01月15日

想いを伝える石文

正月はあっという間に過ぎました。
もう、1月も後半です、、、(@_@)

1月は"行く"
2月は"逃げる"
3月は"去る"

の言葉通り、あっという間に春になるでしょう。

先日は、4月に小学校にあがる双子のお子さん達が、これから
歩いて遠くまで通学することになるので、「お守りに」
お母様から、二人へのオリジナルメッセージの入った
石文のご注文を承りました。

ずっと持っていてくれたら良い、、、

と、コメントをくださったのですが、お子さん達が経験するであろう
様々な場面で、私が作った石文が、お母さんからの言葉を伝えながら、
子供たちを励ますのかと思ったら、本当に素晴らく光栄なことだと感じました。


さて、、、来月のバレンタインデーを見越してか?
今度は「だいすき」の石文のご注文が入りました。



いつも思いますけど、想いが伝わると良いですね〜(≧∇≦)




「ダイスキ、、、」
  


2015年01月13日

いたいのいたいの飛んでいけ

日曜日は、ずっとFAROで吹きガラス体験をしたいと
願っていらっしゃったお客様がお越しくださいました。

ご主人と、杖をつきながら、ゆっくりゆっくり
工房の中へ歩いていらっしゃいました。

私よりもお若い、瞳の大きな可愛らしい方でした。

一昨年の秋に掲載された、Creemaさんのインタビュー
ご覧になって、ずっとFAROのことを想ってくださっていたそうです。

メッセージをくださった時、彼女は入院中で歩くことが困難でした。
進行性で、関節がこわばる難病だとおっしゃっていました。

ご主人は、透明で泡の入った一輪挿しを。
彼女は、色とりどりのキャンディのようなミックスカラーで
ボウルを吹いていかれました。

今日は体調が良かったので、車椅子に乗らなくて済みました。

と、笑顔で嬉しそうにご主人の体験の様子を
写真に収めていらっしゃいました。

腕力も弱いようでしたが、両手でハシを使って
くくったり開いたり、とても上手にボウルができていました。

終わってから、ショップでガラスを選んでいらっしゃいました。
キャンドルホルダーと、石文を、、、

石文には

"いたいのいたいの飛んでいけ"

と彫ってありました。



「これは差し上げます」と、プレゼントしました。

翌日、

「わ〜綺麗!(≧∇≦)」

と、出来上がった作品を嬉しそうに手にとって、
大喜びでした。

近い将来、薬が開発されて、彼女が杖や車椅子を
使わないで歩けるようになって欲しい。
そして、また来て欲しい、、、

そう願いながら、車を見送りました。