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2017年04月28日

由美画廊さん、ありがとうございました



今日で閉店だそうです。
9年ほどのお付き合いでした。

いや、緑屋の先生方が個展をされる時にもお邪魔したはず。
まさかその自分が、ずっとあとに展覧会をするとは、あの時思ってもみませんでした。

高校の友達と再会できたのも、由美さんでした。

http://faro.i-ra.jp/e23077.html

いつだったか、私の作品を見ながら話している時に、

『この作品は、本当に苦労してやっとできたから、手放すのは惜しい』

って言ったら、由美さんが

『そう思った時点で、作家はその作品以上のものを作ることが出来ないのよ。』

って、諭してくださいました。

長い間お世話になりました。
ありがとうございました。
  


Posted by FARO at 16:31Comments(1)心に思うこと

2017年04月20日

キャンドルのギリ粉入れ



長男にギリ粉入れを作りました。

彼の名前には、周りの人を優しく照らすようにと、火にまつわる漢字を使っています。
それで、キャンドル型に。




ギリ粉とは、右手にはめるグローブ状の弽の指先に、滑り止めとして付ける松脂の粉。




小瓶の側面には、全日本弓道連盟の彼のIDを彫刻して金色に着色しました。




日曜日に行われた昇段審査を受けた部員のうち、ただ1人合格できず落胆している息子ですが、苦しくてもここで踏ん張って脱皮してもらいたいものです。

  


Posted by FARO at 17:23Comments(0)FAROのガラス作品弓道

2017年04月15日

25日から岐阜駅CHACHA-NOTEさんで西伊豆ガラス作家展

突然ですが、やっと本決まりとなり、あと10日を切っていますが告知いたします。

4月25日から5月7日まで、岐阜駅アクティブG3階『CHA-CHA NOTE』さんで、西伊豆ガラス作家展を開催します。




今回のDM担当は、GGGの生島さんですが、西伊豆にはまだDMを頂いていないので、荒い画像のみ入手できました、、、

例年、おなじフロアの『うららか』さんで開催していましたが、昨年末閉店され、困っている旨SNSに投稿したところ、多くの方々の拡散により、CHA-CHA NOTEさんが名乗りを上げてくださいました。

大好きな岐阜とのご縁が途切れずに済んで、心から喜んでいます。

24日に搬入、25日の午後15時頃まで、私とGGGの生島明水さん、光箱の辻晋吾さんがおります。

ぜひぜひお出かけください。

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CHA-CHA NOTE (チャチャノート)さん

〒500-8856  岐阜市橋本町1-10-1 アクティブG3階

Tel:058-267-7055    

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2017年04月15日

2度目のお位牌制作

先日、大阪から御夫婦がお越しになりました。

1月に亡くなった赤ちゃんのお位牌を、直接引取りに見えたのです。

重度の障害を持って生まれ、生後1ヶ月という短い生涯を終えた息子さん。

高さ7センチで、透明の卵に白い羽根を、、、

というご希望でした。




渋滞で遅れてみえたので、私はすでに仕事かかっていて、ゆっくりお話することもできず、用意しておいた箱の中から取り出して見ていただきました。

恐る恐る手に取ったママは、にっこり微笑んで

『可愛い、、、 』

と、何度も言ったのでした。


実は、お二人は昨年もFAROへお越しになっています。

お兄ちゃんがいたのです。

やはり重い障害のせいで、1歳で亡くなってしまったのです。

その時、FAROのお位牌のページを見てお電話くださったのです。




文字を彫る前の画像です。


子どもを虐待したり、殺したり、、、というニュースが、毎日のように流れています。
そんなひどい親が子どもを持てるのに、どうして心から子どもを欲しいと願う2人に、こんなにも辛い別れが繰り返されるのでしょう?

その不条理に憤慨することぐらいしか、私にはできません。

ただ、パパとママの希望通りのデザインで、可能な限り美しく可愛く形作ることだけです。


1センチ背の高いお兄ちゃんと、小さい弟の天使の卵。

今頃、パパとママと一緒の部屋で微笑んでいることでしょう。
  


2017年04月05日

黒帯グラス

今は弓道に夢中の長男ですが、去年の今頃柔道の初段をいただきました。

柔道の黒帯は、会場で組み合わせが決まり、1日4試合だけ。
勝ちで1ポイント。
14歳以上で、合計10ポイント取らないと初段とは認められません。
だから、全勝でも最低3回は受けなくてはいけません。
相手は、中学生以上の男子ですから、高校の柔道部員も大人もいます。

柔道部を作りたい!

と入学時に直訴して却下された彼はバスケ部。

部活の都合で出遅れた彼は、中学卒業近くまで審査に通いました。
会場も遠い沼津だし、受けるのも大変。(。-_-。)
結局、5回も!Σ( ̄□ ̄;行かされました、、、

元々、センスがあるわけでもなく、メンタルも弱いので、試合には苦労した彼。
小学校の時は何度泣いたか、、、


そんな彼が、昇段審査の最後のポイントをもらう試合で、相手を追い込む様は凄まじく、本気になったらあんなふうになるんだと私も驚きました。

それを見ていた周りの高校生の柔道部員が、

『アイツ、強ぇーーー』

って、言い合っているのを聞いて、ほくそ笑んだ私です。(笑)

そんな彼が、小学校2年の時、スーパーで見かけた

『君も金メダリストになろう!』

のポスター。

時は2008年北京オリンピック開催のころ。

それを見て、柔道クラブに入ったのでした。

それから7年。
彼に柔道を教えてくださった先生方に、何か贈りたいなと私は思っていました。

悩んで悩んで閃いたのが、柔道着のグラス。(≧∇≦)


全部同じものではつまらないから、それぞれの先生方の特徴を表したいと思いました。

最初に閃いたのが、いつもピンクのタオルをかけていた先生と、牛乳の会社に勤めの先生。



(;-ω-)ウーン

違うなー。

タオル付けたら、飲みにくい。
牛乳瓶のイメージちげーなー、、、作り直し。




すごい面倒くさい技術使って、牛乳が入ったガラス瓶のグラスにしました。

タオルは却下。




他の先生方のも体型に合わせて吹いて、あとは背中に名前を、、、




これが大変でした、、、
極細の筆に、ねっとりとしたエナメルで活字体で書かなくてはいけなかったので、まずカーボンでパソコンで出した文字を転写して、一筆一筆老眼鏡かけて筆入れしました。

その後焼成して焼付。



いやー、壮観!
完成した時、自分が感激。(笑)



白い箱に黒帯をイメージした紙紐を縛る懲りよう。(笑)

小学6年で柔道クラブを卒業する次男の最後の稽古の日に合わせて、長男が先生方にグラスを手渡しました。



初めての試合で

『背負い投げしてきていい?』

と無邪気に出場し、秒殺で押さえ込まれ、泣きながら畳を降りた写真を付けたカードを作っておきました。

http://faro.i-ra.jp/e66273.html
↑懐かしい


長男は、一人一人に長文のお礼の手紙を書き込み、グラスと一緒に手渡しました。

先生方は、グラスに喜んで、手紙に見入って、、、といい感じでした。

私も送迎や遠くまでの試合の連続で大変でしたが、良いママ友パパ友と出会い、いろんな経験ができました。


後日、注文していた黒帯が届きました。



苦労して強くなった彼には

『水滴石穿』

の言葉を贈りました。

日進月歩ではなく、遅くとも着実に掴み取っていく人生を送って欲しいと思っています。
  


Posted by FARO at 09:03Comments(0)FAROのガラス作品