2017年07月14日

パープルの風鈴


2011年から弓を引き始めました。

先生とは、偶然が重なりすぎて、出会うべくして出会ったとしか言いようがない出会いでした。

稽古は45キロ離れた道場。

私が恵まれているのは、先生をはじめ、女性の高段者の先輩に囲まれて稽古できること。

弓道は、男性からの視点で教本などが書かれていることが多いので、女性がどうすべきか?細かな動作や気配り、着付けなどを教えていただくのはやはり女性の先生から習うのがベストだと思います。


先生も先輩もみなさん気さくで、とても的確なアドバイスをくださいます。

さて、そんな先輩の中で、キリッとかっこいい方がいらっしゃいます。

年齢は私の母より少し上ですが、上品で言葉遣いは大変丁寧な方。
それでいて、性格は男っぽくて、バッサリ切られる時も 、、、(笑)

そして、弓を持って進む様は、まるでムーンウォーク。
板の上でなく、氷の上を進んでいるよう。(@_@;)
これは長年の稽古の賜物でしかありません。
私はいつも、素敵だなーって見とれます。


そんな彼女は、無類の「紫」好き。

去年の展示会で、私が紫のガラスを作っていないのを指摘して、「来年は、紫のガラスを出品してね」って言われていました。(笑)

で、先日彼女が

「ねぇ、紫色の風鈴作ってくださるかしら?」

と注文されました。

とにかく、紫色ならなんでもいいと、、、

「おまかせ」
ってすごく難しいんですよ。

ある程度、指示してくれると助かるんです。

ああ、紫色かー。( ̄▽ ̄;)

私が作ると、色が重なるものか、水玉やうずまきになって、可愛くなっちゃうんです。

彼女は「可愛い」ではなく、上品でキリッとしたものが好きそうなイメージです。


悩むーーーーー(*﹏*๑)

翌日には火を消さなくてはいけなかったので、作れるのはこの日1日のみ。
頭フル回転。(@_@;)


1個目は、2色の紫色を混ぜて作ったのですが、色の違いがはっきりせず失敗。

2個目は、紫1色で、泡で模様をつけたのですが、今ひとつ。(´<_` )

型で周りにゆるいラインを入れようか?とも思いましたが、1色だと「民芸調」によくあるスタイルだなーと。(´Д`)


で、満を持して3個目は、派手かもしれないけど、全面銀で覆うことにしました。


パープルの風鈴

「銀箔」では一瞬で燃えるので、「銀澄」と言って、ハサミで切れるくらいの厚い銀を溶着し、すかさず型に入れて銀色のねじれたラインを表現しました。


パープルの風鈴

次の稽古日に、恐る恐る見ていただいたのですが、ものすごく喜んでくださいました。

私も嬉しかったです。



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